雑記

翌日は朝も早から親父がスーツを買うと言うので呼び出された。眠い。年末だなあと感じながら電車に乗る。
行くのは近所の紳士服屋で、入るとすぐに店員さんがひゅるりと近寄ってくる。
何着か着比べているのを見たが、親父も年取ったなあと思った。
僕が七五三の時の写真の親父は本当にスリムで、若い頃の松山千春みたいだったんだけど、やっぱり今の松山千春と一緒で恰幅はよくなってしまっている。首周りにも肉がついた。
そうして貫禄はついてきたのに、歩き方とか買い物の仕方とか、靴のかかと踏んでたりとかそういうのは変わっていない。なんかおもしろい。
2着買っても同じ値段だと店員に言われ、なぜか僕のスーツも買うことになった。僕は細身のスーツをまだ着れる。こういうのをいつまで着れるんだろうなあと思いながら試着したりした。