雑記

会社で一人のときは、昼飯に清洲橋通りのラーメン屋に行く。
看板のラーメンという字が消えかかっている。多分ラーメン屋だ。
店に入ると「チャス」と店主が声を出す。いつ行っても他に客はいない。水は自分で入れる。
僕が来たことで店主は動き出す。静かな店内で冷蔵庫を開ける音や調理する音だけが響く。静かな日曜日の朝みたいだ。
ラーメンは魚介の匂いがしてちょっと塩っ気がある感じ。拘ってるのか素朴なんだか判らない。
僕が食べている間、店主は座って文庫本を読んでいる。僕が来る前もそうしてたんだろう。


何人かと一緒に行ってみたが、誰一人評価する人はいなかった。
でも僕は割と好きで、2週間に1回くらい様子見に行っている。
それを会社の人に話すと、「またあの店行ったの?」と馬鹿にされる。
まあいいじゃないか。光が差し込む店内と静かな店主とラーメンが好きなのだ。
他に客がいないからそわそわするけど。