雑記

うちの母親の実家は、八百屋がメインの小さなスーパーをやっていた。
幼稚園はそこから通っていて、僕はおやつに毎日グレープフルーツを食べていた。
店内には、スペースインベーダーのゲーム機があったりもした。
僕が4歳か5歳くらいの頃、じいさんが店に自動ドアを導入した。
自動ドアをくぐると、「ピンポーン」と音がなる。
僕は何度もくぐってテストをした。ちゃんと毎回鳴った。
「ピンポーン」って鳴ったからおばあちゃんが店に出ると、僕だったりするので怒られた。


夜になるとお客さんは来なくなる。
そんなとき、おばあちゃんはいつも「どうしちゃったんかねえ」と僕に言った。
「どうしちゃったんかねえ」のせいか、お客さんがいないのがトラウマになった。
今でもどこかお店に行って他にお客さんいないと、ちょっとそわそわする。
どうしちゃったんかねえと思う。