雑記

酒を飲んで帰ってきて、暗い部屋の電気を点けようとしたとき、昔おばあちゃんがひとだまを見たという話をしていたのを思い出した。
おばあちゃんが子供の頃、近所の豆腐屋のおじさんが亡くなった日に見たらしい。便所の窓から見たと言っていた。その話を聞いてから、当分トイレに行くときに「おばあちゃーん」と怖くて叫んでた気がする。
なんか妙に怖くなって、部屋中の電気を点けた。
うちの田舎は今でも汲取り式のトイレなんだけど、子供の頃にその便器の穴に妖怪辞典を落としてしまったことがあった。リアルな絵で描かれた妖怪辞典だった。落としてからずっと便器の穴の暗闇の中から妖怪が覗いてるんじゃないかって怖れていた。そんなことも思い出した。