白アリ

逆噴射家族を前に見たのは6年くらい前か、もっと前か。学生の頃だ。レンタルビデオ屋で1泊2日で借りて、その間に確か3回見た。衝動が画面介してるのに直で伝わるのと、なんでこんなん撮れたんだろうって思うのと、かっこいいのとおもろいのと。ビリビリビリビリきた。
DVD買ってきて、寝て、朝起きて見ようと思ったんだけど、正直見るのが恐かった。見てビリビリこなかったらどうしようとか思った。昔聴いた音楽とかならそういうのあるけど、この映画がビリビリこなくなっているのは何かつまらんなあと。
しばらく考えてから再生してみた。ストーリーとかカットとかセリフとか、当時のビリビリ込みでおぼえている。タイトル入るところのシーンで倍賞美津子演じる奥さんの女体プレゼント攻撃に凍りつく夫・小林克也ストップモーションは大好きだったんだけど、思ったよりビリビリこなかった。むむ、やばいのかと思い、少々ローテンションの状態が続いたが、気付かぬうちにそんなもろもろの恐れはどこかに行ってしまい、釘付けで見ていた。やっぱりビリビリきた。やっぱりおもしろい。この映画はスイッチがオンになると、ゼロヨンみたいなスピードで衝動的になる。そして振り切れる。出演者全員振り切れる。設定があって芝居をするわけだけど、明らかにリアルになってる。ガイキチ。映画ロック。映画バイク。戦いの後、焼け跡の中食卓を囲むシーンはやっぱりいい。最高でした。石井聰亙すごい。伊藤高志さんの当時でいうところの特殊効果映像もやっぱりすごかった。
次見るときもビリビリくるか。