バー

恒例になっているカラオケへの移動途中、ちょっと抜け出して先輩と同期、後輩、卒業生一人とバーへ。卒業式なのでどこも混んでいて、バーくらいしか空いていません。隅っこの席でつつましく会話をしていると、アメフト部と思われる人たちが10人くらい入ってきました。長方形のテーブルを囲み、真ん中にOBの偉いお兄さんが座り、まわりを縦も横もばかでかい人たちが座っていきます。僕が5年間くらい体を鍛え続けても到底ケンカには勝てなそうな猛者たちです。「お前等、どんどん座れ!おい、お前はこっちだ。隣でおれを接待しろ!」と、真ん中のリーダーは指示を出し、横には女の人を座らせます。帝王です。アメフトの人たちは泥酔していて、バーなのにすごい有様です。途中、誰かがロス・オリンピックの開会式のテーマを歌っていました。僕らは卒業生と一緒に、「すごいね」と隅っこで目を丸くしてました。